ブラックパールアニロックスロール

メーカー: CAE

CAE社はアニロックスロールの製造の専業メーカーとして、1999年に創業しました。
CAE社の特許技術であるブラックパールコーティングは、粉体材料とコーティングプロセスによって、

1.気孔率の低下
2.アニロックスの長寿命化
3.最高度の表面研磨
4.クリーニング性の向上

といったメリットを享受できます。
また、CAE社では、セラミックの溶射からブラックパールコーティングまでを一体化した自動ロボットシステムによって、オペレータの技量に左右されずに完璧なセル彫刻によるパターンを形成することができます。
また、eCellと呼ばれる特殊なセル形状によって、インク転移率の向上や洗浄性の向上といった利点があります。

特徴

  • ブラックパールコーティング

ブラックパールコーティングとは、特殊な粉体材料とコーティングプロセスによるアニロックスロールのセラミックコーティング技術です。
この技術を用いて制作されたセラミックアニロックスロールは、以下のメリットが存在します。

微細気孔の発生率が低減

粉体を溶射して制作するセラミックアニロックスロールは、制作プロセスで微細気孔が発生します。
市場平均では気孔率が1~1.5%に対して、CAE社製アニロックスロールでは、0.5%~1%と、気孔率を低下させることが可能です。
気孔率が低下することによって、インクの目詰まり発生率の低下、またインク流動性が向上します。

適切な表面硬度の維持

アニロックスロールの表面硬度(ビッカース)は1000~1400程度が適切と言われていますが、
表面硬度が適切でない場合には、以下の症状が発生します。

表面硬度が低い(やわらかい)場合に発生する問題

  • 摩耗の進行が早い(アニロックスロールの表面がすり減りやすくなる。)
  • 耐久性の低下によるメンテナンス頻度の増加
  • インキボリュームの変化による色ムラや不均質といった品質の低下

表面硬度が高い(硬い)場合に発生する問題

  • 脆性の増加によって、取り扱い時の接触によるひび割れや欠けの発生率が増加
  • 硬度が増すことによって、製造コストの増加
  • 研磨や修理といったメンテナンスの高コスト化

AN-S(Anilox Nano-scopic Shield)

AN-S(アニロックス・ナノ・スコピックシールド)は、アニロックスの性能を変革するロボット制御によるナノコーティング技術であり、保護性、耐久性、体積転写能力を向上させます。
この高度なプロセスでは、レーザー彫刻時に形成される微細な不規則構造(ミクロ孔やナノクラックなど)を除去するための、精密なロボット制御による熱処理が組み込まれています。
その結果、機械的に安定したセル構造と、磨かれた滑らかな表面が得られ、さらに超薄膜のナノスケール保護層(AN-S)が施されることで、比類なき性能と耐久性を実現します。
また、レーザー洗浄による保護膜の劣化や損傷を懸念する方もいらっしゃると思いますが、それらによる影響テストを重ねた結果として、性能が実証されているのでご安心ください。

目に見えない保護性能

スコアリング(キズ)、機械的摩耗、薬品による腐食からセル構造を保護し、彫刻の精度を維持します。

アニロックスロールの寿命延長

セラミック表面を強化し、摩耗や劣化を大幅に抑制します。

清掃・メンテナンスが容易

超平滑かつ非多孔質の表面により、洗浄がしやすくなり、ダウンタイムやメンテナンスコストを削減します。

インクの排出性向上

最適化されたセル構造により、インクの排出が均一かつ効果的に行われ、特に高速印刷時の安定性が向上します。

安定したインク転写

印刷速度の変動に関係なくインク供給が安定し、印刷品質と再現性を大きく向上させます。

欠陥の減少

精密に形成されたセル構造により印刷欠陥が発生しにくくなり、常に高品質な仕上がりを実現します。

eCell

eCellと呼ばれるセルデザインは、ハニカム60°セルパターンをベースにデザインされました。
この縦に引き伸ばされたセル形状は、開口部の拡大により以下のメリットを持ちます。

インク転移率の向上

開口部が広いため、インクの転移率が向上しインク転移量が安定します。また、洗浄効率も同様に向上します。

セル容量の増加もしくは線数の増加

従来の60°ハニカムと比較すると、同一の線数のものに対してセルボリュームを増加させることが可能です。
もしくは、同一ボリュームのアニロックスロールに対して、線数を増加させることが可能なので、既存製品と比較してベタ塗の安定化もしくは、高解像度化が可能です。
これにより、1本のアニロックスロールで高解像度印刷とベタ塗印刷をカバー可能です。

ドットゲインの減少

従来のハニカムと比較すると、同一のセルボリュームを維持しながら高線数化が可能なので、刷版とアニロックスロールの開口部を適切な比率に設定しやすく、スクリーンつぶれやドットゲインを減少させることが可能です。

LPI/インチLPCM/cmcm^3/m^2 適正値cm^3/m^2 最大値BCM1 適正値BCM2 最大値
28011016.3020.3010.5013.10
30012015.0018.909.4012.20
33013014.5018.309.4011.80
36014013.0016.309.8010.50
36014013.0016.309.4010.50
40016010.8013.607.008.80
4401809.9012.406.408.00
5001958.4010.505.406.80
5502207.909.905.106.40
6002407.309.104.705.90
6602606.508.204.205.30
7002756.007.603.904.90
8003155.006.203.204.00
9003554.505.602.903.60
10003904.005.102.603.30
11004303.704.602.403.00
12004753.404.202.202.70
13005102.903.701.902.40
14005502.603.301.702.10
15005902.302.901.501.90
LPI/インチLPCM/cmcm^3/m^2 適正値cm^3/m^2 最大値BCM1 適正値BCM2 最大値
1003928.6040.0018.4525.80
1204723.5436.9015.1823.80
1405519.6730.8012.6919.87
1656516.6523.2010.7414.96
1807015.0322.009.6914.19
2008013.4819.208.6912.38
2208712.0816.987.7910.95
2409511.2815.707.2710.12
25010010.7315.306.929.87
2801109.3413.426.028.65
3001208.5613.005.528.38
3601407.1312.754.598.22
4001586.1710.163.986.55
4401735.629.123.625.88
5001974.798.003.095.16
5502174.527.162.914.61
6002364.006.552.584.22
7002763.425.702.203.67
8003152.944.701.893.03
9003552.524.301.622.77
10004002.113.521.362.27
12004731.563.301.622.77

その他

以上がCAE社のアニロックスロールとなります、用途に合わせて、スリーブ、芯付き、寸法、線数、容量などカスタマイズ可能です。
ご質問やご要望、お見積り依頼がございましたら、お問い合わせからお願いいたします。